ガイド
Claude CodeとCursorに、Webサイトに合ったUIを作らせる
コーディングエージェントに「すっきりした設定ページ」を頼むと、ありきたりなものができあがります。気に入ったサイトから取ったDESIGN.mdを渡せば、推測ではなく、そのサイトの実際のカラー、タイプスケール、角丸、コンポーネントのルールで作ってくれます。
このガイドでは、ギャラリーにあるLinearのファイルを例に、Claude CodeとCursorでの一連の流れを紹介します。
AIコーディングエージェントで開発する開発者向け。更新。
このガイドでわかること
- 気に入ったサイトのDESIGN.md。エージェントが読めるよう、リポジトリに保存します。
- Claude Code用のCLAUDE.mdの短い参照と、Cursor用のプロジェクトルール。どのUIタスクもこのファイルから始まります。
- トークンを名指しするプロンプト。エージェントは近い値を推測するのではなく、正確な値を使います。
- エージェントがずれた箇所を見つけるための、手早いレビューの手順。
スクリーンショットよりDESIGN.mdが優れている理由
スクリーンショットでは、エージェントはピクセルから推測するしかありません。雰囲気はおおむね合っても、値は外れます。近いけれど違う青、数ピクセルずれた角丸、似て見えるから選ばれたフォント。新しい画面のたびに推測し直すため、アプリは少しずつずれていきます。
DESIGN.mdなら正確な値を渡せます。ファイルはGoogleのDESIGN.md仕様に沿っており、冒頭のYAMLのフロントマターにトークン(hexカラー、フォントファミリーとサイズ、角丸、コンポーネント)が入り、その下のMarkdownでそれぞれをどこに使うかを説明します。初めての方はDESIGN.mdとは何かをご覧ください。
手順
作ろうとしているものに近いインターフェースのサイトを選ぶ
大きなヒーローのあるランディングページより、密度が近いプロダクト画面のほうがうまくいきます。ダッシュボードを作るなら、ダッシュボードのあるプロダクトを選びましょう。まずDESIGN.mdギャラリーを確認してください。ファイルがすでにあるかもしれません。
DESIGN.mdを入手する
ギャラリーページからコピーするか、Design ExtractorのホームページにURLを貼り付けてPro抽出を実行します。Proはサイトの主要ページをサンプリングし、実行には少なくとも1分かかります。
リポジトリのルートにDESIGN.mdとして保存する
README.mdやAGENTS.mdと並べて置き、コミットしてください。どのブランチでも、チームメンバーのどのエージェントでも、同じファイルを読むようになります。
エージェントに参照させる
Claude CodeならCLAUDE.mdに、Cursorならプロジェクトルールに短い参照を追加します。設定は下にあります。
ファイルの用語でUIを頼む
プロンプトでトークンやコンポーネント(
primary、body-md、ボタンのレシピ)を名指しし、見つからない値は作り出さずに一覧で示すよう頼みます。結果をファイルと照らし合わせてレビューする
変更を受け入れる前に、カラー、フォント、角丸、状態をDESIGN.mdと照らし合わせて確認します。
実例:Linear
ギャラリーのLinearのDESIGN.mdは、5ページをキャプチャしたPro実行でlinear.appから抽出したものです。17個のカラートークン、16個のテキストスタイル、12個の角丸が含まれています。これがエージェントの作業の拠り所になります。
カラー
タイポグラフィ
シェイプ
DESIGN.mdからレンダリングした、Linearの最初の12色、6個のテキストスタイル、8個の角丸です。スウォッチをクリックするとhex値をコピーできます。
---
name: Linear
colors:
primary: "#5E6AD2"
canvas: "#08090A"
surface: "#121414"
surface-raised: "#1C1C1F"
ink: "#F7F8F8"
ink-secondary: "#D0D6E0"
muted: "#8A8F98"
subtle: "#62666D"
typography:
hero-display:
fontFamily: Inter Variable
fontSize: 72px
fontWeight: 510
lineHeight: 1
letterSpacing: -1.584px
body-lg:
fontFamily: Inter Variable
fontSize: 17px
fontWeight: 400
lineHeight: 1.6
letterSpacing: normal
rounded:
xs: 2px
sm: 4px
sm-2: 4.4625px
md: 5px
---Linearの公開Webサイトから抽出したもので、公式のブランドガイドラインではありません。LinearのDESIGN.mdをすべて読む
ファイルによる見た目の説明
トークンの下の文章が、それぞれの値をどこに使うかをエージェントに伝えます。冒頭はこうです。
Linear's marketing surface reads like the product itself: a near-black Void canvas (canvas, #08090A) with charcoal panels stacked a half-step lighter, fenced by 1px hairlines rather than shadows. The mood is engineering-grade and restrained. Realistic product UI mockups, a customer logo strip and Berkeley Mono micro-labels ("FIG 0.1") stand in for illustration. Nothing shouts; the page earns attention through precision.ファイルがエージェントに与えるルール
Do's and Don'tsセクションは、見た目をルールに変えます。最初のいくつかを紹介します。
推奨
- Reserve Linear Indigo (primary, #5E6AD2) for focus and interactive accents. Every measured focus state is a 1px solid #5E69D1 outline with a 2px offset.
- Shape every button as a pill with rounded.full. button-ghost, button-ghost-2 and button-ghost-3 all measure 9999px.
- Keep control heights on the observed ladder: button-ghost and button-ghost-2 at 32px, button-ghost-4 at 29px, button-ghost-3 at 24px, and sidebar-nav-item and the icon buttons at 28px.
非推奨
- Don't use weights other than 400, 510 and 590, and never substitute a static 600 or 700 for heading-lg or title-md.
- Don't add a third typeface. Inter Variable carries everything, and Berkeley Mono is limited to micro figure labels.
- Don't use accent-blue, danger or success for marketing chrome; they belong inside product mockups.
コンポーネント
ファイルには、HTMLとCSSによる30個のコンポーネントのレシピがあります。そのうち13個は実際のページとの照合に合格しました。それ以外については、合格しなかった理由やチェックできなかった理由がファイルに記載されています。ファイル全体は約276,000文字で、その大半がレシピです。だからこそ、プロンプトに貼り付けるのではなく、エージェントに参照させるのです。
エージェントにファイルを参照させる
ほとんどのエージェントは、自分からDESIGN.mdを開きません。すでに読み込んでいる指示に数行加えれば解決します。Claude Codeでは、リポジトリのルートにあるCLAUDE.mdに次を追加します。
## Design
Follow DESIGN.md in the repository root for every UI change.
Use its color, typography, rounded and component tokens instead of inventing values.
Before you build a button, card or input, read its recipe in the Components section.Cursorでは、プロジェクトルールを追加します。次の内容を.cursor/rules/design.mdcとして保存してください。alwaysApplyにより、プロジェクト内のすべてのリクエストで読み込まれます。
---
description: Follow DESIGN.md for every UI change
alwaysApply: true
---
Follow DESIGN.md in the repository root for every UI change.
Use its color, typography, rounded and component tokens instead of inventing values.
Before you build a button, card or input, read its recipe in the Components section.ファイルを指示に貼り付けるのではなく、参照を使ってください。Pro版のDESIGN.mdには、サイトから選び出したすべてのコンポーネントのレシピが含まれているため長く、エージェントが必要とするのはUIの作業のときだけです。
トークンを使うプロンプト
ファイルとそのトークンを名指しし、推測する理由ではなく、逃げ道をエージェントに与えましょう。これらのプロンプトは、このガイドのためにLinearの実際のトークン名で書いたものです。タスクはご自身のものに置き換えてください。
Claude Code
Build a pricing page with three plan cards. Follow DESIGN.md:
- use primary (#5E6AD2) only where the file says it belongs
- set headings in hero-display and body copy in body-lg
- reuse the button-ghost recipe for the plan buttons, with its hover and focus states
- start the plan cards from the card recipe
List any value you could not find in DESIGN.md instead of inventing one.Cursor
@DESIGN.md Restyle the settings form in src/app/settings to match this file.
Take colors, type and radii from the tokens and inputs and buttons from the component recipes.
Keep the existing layout and logic, and list any value you could not find in the file.Cursorでは、@DESIGN.mdでファイルをチャットに添付できます。タスクが主に見た目に関わる場合、ルールに加えて役立ちます。
結果はどのような見た目になるべきでしょうか。おおよそ、このページがトークンから直接描いたこのカードのようになります。これは値が何をするかを示すもので、エージェントが作ったものではありません。
次のリリースを計画しよう
タスク、日付、決定事項をすべて1か所に。チームが予定どおりにリリースできます。
エージェントが作ったものをレビューする
- カラー。差分からhex値を探します。どれもDESIGN.mdにあるはずです。新しい値があれば、たいていエージェントが推測したものです。
- フォント。多くのブランドは、配布できない商用フォントを使っています。ファイルのTypographyセクションには、たいていオープンソースの代替フォントが記載されています。エージェントが適当なフォールバックではなく、その代替フォントを読み込んだことを確認してください。
- 角丸とスペーシング。ボタンやカードには、どこでも8pxのようなデフォルトではなく、ファイルのroundedトークンを使うべきです。
- 状態。ホバー時とフォーカス時のスタイルは、各コンポーネントのレシピに含まれています。Tabキーでページを移動して、フォーカスリングを確認してください。
- フラグ付きのレシピ。ファイルでレシピにフラグが付いている場合、その形状は近似です。そのコンポーネントを実際のサイトと比べてください。
DESIGN.mdを手で編集した場合は、エージェントが再び読み込む前に、無料のDESIGN.mdバリデーターでチェックしてください。
このガイドで使うファイル
以下のギャラリーページには、それぞれリポジトリにコピーできる完全なDESIGN.mdが、パレットとタイプ見本とともに掲載されています。
ソフトウェア・SaaS · Productivity & NotesLinear
Linearのデザインシステムは、エンジニアリングチーム向けに作られた、ダークを基調とした高密度なプロダクトUIです。サーフェスのパレットは#08090aや#0f1011といったほぼ黒の色を基準にし、サイドバー、カード、パネルを区別するために暗いグレーを何段階も重ねています。タイポグラフィはInter Variableのみを使用し、ディスプレイサイズでは字間を詰めて精密に整えています。インラインのコードにはBerkeley Monoを使用しています。角丸は意図的に小さく抑えられており、2〜6pxが主流です。ピル形状はバッジやステータスチップに限って使われています。エレベーションは大きな重なりではなく、1pxの控えめなインセットボーダーと低い不透明度のドロップシャドウで表現されています。プライマリCTAの色は、Linear特有のインディゴ#5e6ad2で、Sign Upボタンや主要なリンクに使われています。
金融・フィンテックStripe
Stripeのマーケティングホームページは、可変フォント「sohne-var」を軽めのウェイト(300〜400)で用いた、厳密に管理されたデザインシステム(HDS — Stripe Design System)で構成されています。ブランドカラーは濃いネイビーからインディゴにかけてのパレットで、中核には#533afd(Stripe Indigo)を据えています。特徴的なのは、全面に広がるスペクトラム調のグラデーションを用いたヒーローセクションです。コンポーネントは角丸が小さく(4〜6px)、影はフラットからごく控えめな程度に抑えられ、8pxを基準とするスペーシンググリッドに沿って構成されています。全体のトーンは、権威がありながらも親しみやすく、確かなタイポグラフィと控えめな色使いによって、金融インフラストラクチャーを伝えています。
開発者ツール・インフラ · Developer Tools & IDEsSupabase
Supabaseは、ダークモードを基本とするデザインシステムで、深いほぼ黒の背景(oklch ~0.19)と鮮やかなグリーンのブランドアクセント(#3ecf8e / #3fcf8e)を軸にしています。レイアウトはレスポンシブな機能カードのグリッドを中心に構成され、見出しにはManrope、本文およびUIテキストにはInterを使用しています。等幅フォントやコード表示にはSource Code Proを使用しています。カラーシステムはoklchのカスタムプロパティをもとに、意味に基づいた命名で構築されています。カードの角丸は12px、境界線は控えめな処理で、ボタンの角丸は6〜8pxです。全体の情報密度は中程度で、8pxを基本単位とするスペーシンググリッドに沿っています。
よくある質問
Claude CodeとCursorでWebサイトに合わせる:よくある質問
試す前によく寄せられる質問への簡潔な回答です。
いいえ。リポジトリのルートにDESIGN.mdとして一度保存し、Claude CodeならCLAUDE.mdから、Cursorならプロジェクトルールから参照してください。タスクがインターフェースに関わるとき、エージェントがそれを読み込みます。コンポーネントのレシピ付きのPro版DESIGN.mdは長いため、参照にしておくとプロンプトが短く済みます。
いいえ。それは目的ではありません。エージェントが受け取るのは、サイトのトークン(カラー、書体、角丸)、コンポーネントのレシピ、ルールです。レイアウト、コンテンツ、機能はあなたのもののままです。実際のサイトとの照合に合格しなかったレシピはファイル内でフラグ付きとして示されるため、近似として扱ってください。
はい。リポジトリのファイルを読めるエージェントなら、どれでもDESIGN.mdを使えます。AGENTS.mdや.github/copilot-instructions.mdなど、そのエージェントがすでに読んでいる指示から参照するか、プロンプトでファイル名を挙げてください。
はい。どのギャラリーページにも、コピーできる完全なDESIGN.mdがあります。ギャラリーのファイルは各ブランドの公開Webサイトから抽出したもので、公式のブランドガイドラインではありません。ギャラリーにないサイトは、ホームページにURLを貼り付けて抽出を実行してください。
気に入ったサイトのDESIGN.mdを取得
公開URLを貼り付けてください。Pro抽出はサイトの主要ページをサンプリングし、エージェントが読めるDESIGN.mdを返します。
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